「令和5年度日向市総合防災訓練」にて「Hec-Eye」を活用したリアルタイム中継を実施

 

2023年11月5日(日)、宮崎県日向市が主催する「令和5年度 日向市総合防災訓練」にて、EDAC監修の遠隔情報共有システム「Hec-Eye(ヘックアイ)」を活用いただきました。

 

本訓練には、「Hec-Eye」の開発・販売を手がける株式会社リアルグローブ(東京都千代田区)と、南榮工業株式会社(宮崎県都城市)が共同で実施協力を行いました。

 

※日向市イメージ画像

 

「津波防災の日」「世界津波の日」の11月5日、本訓練は南海トラフを震源とするマグニチュード9.1の地震が発生、震度7の激しい揺れを記録し、太平洋沿岸部に大津波警報が発表されたとの想定で総合防災訓練を実施しました。

 

またこの地域では、南海トラフ巨大地震よりも地震の規模や被害は小さいですが、日向灘で発生するプレート境界地震がほぼ十数年〜数十年間隔で、 M7.0〜7.6 の地震が発生しています。震源が日向市に近いため、津波による被害とともに地震動による土砂災害も多く生じる傾向があるため、地震を想定した防災訓練は重要です。

 

本訓練は、地震発生に伴う津波襲来に備え、迅速かつ的確な情報伝達、避難誘導や救助活動等に万全を期して、防災意識の高揚と関係機関の連携強化を図るため、自治会や関係機関など官民約1500人が参加しました。

 

午前8時10分、防災訓練開始の大津波警報のサイレンが鳴り始めると、住民が一斉に「松原避難山」をはじめとする地区の避難場所へ向かいました。松原避難山は、東日本大震災を教訓に日向市が設けた盛り土で、緊急避難場所に指定しています。

 

 

本訓練においてドローンを活用した分野では、ドローンによる避難啓発、ドローンによる安否不明者の捜索が行われました。その様子はドローンに搭載した「Hec-Eye」からのリアルタイム映像により、防災対策本部内に設置されている大型モニターで視聴されました。

 

ドローンによる避難啓発では財光寺中学校・避難山の間を飛行し、ドローンに取り付けたスピーカーによって、避難をしている方々に向けて上空から避難啓発を行いました。

ドローンによる安否不明者の捜索では、現場の捜索にあたる消防団やバイク隊とともに、「Hec-Eye」のリアルタイム映像による上空からの画像情報との連携で救助訓練が行われました。

 

「Hec-Eye」からのリアルタイム中継では、「上空からリアルタイムで得られる映像情報や、それを元におこなわれる的確な指示や情報交換が救助に役立つ」との評価を頂きました。

 

 

本訓練では、初めてのドローンを利用した避難呼び掛け、参加者による避難者用の居住空間の組み立て体験などが行われ、最後には陸上自衛隊による炊き出し訓練では、参加者はカレーや備蓄品の試食も体験しました。

 

 

《防災訓練スケジュール》

1)日 時 令和5年11月5日(日)午前8時05分~

2)会 場 財光寺中学校体育館ほか

3)訓練内容 

【1部訓練:避難訓練】

〇 8:05~ 津波避難訓練など

 28 の自治会では市の地震発生想定時刻に合わせて避難訓練等を実施

 松原避難山でドローンによる避難誘導訓練や防災ヘリによる救助訓練

〇 8:30~ 災害対策本部訓練

 財光寺中学校にて、災害対策本部を設置し、初動対応等を確認

 

【2部訓練:避難所運営訓練】

〇 9:30~ 避難所運営訓練など

 財光寺中学校体育館で、簡易テントの組み立てなどの体験訓練

 備蓄品の紹介、炊き出し訓練を実施

〇10:00~ 災害救助訓練など

 秋山地区において関係機関による安否不明者捜索・救出訓練を実施

 

【宮崎県日向市】

URL:https://www.hyugacity.jp/