お知らせ・プレスリリース

EDAC、有害鳥獣調査にドローンおよびリアルタイム情報配信システム「Hec-Eye」を活用!長野県小谷村で実施。

 

一般社団法人 救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(所在地:東京都千代田区、理事長:稲田 悠樹、以下 EDAC[イーダック])は、2020年3月2日(月)~6日(金)にかけて、長野県小谷村が主体となり実施した有害鳥獣対策に関する実証実験に参加しました。本実証においてEDACは、リアルタイム情報共有システム「Hec-Eye(ヘックアイ)」と赤外線カメラを搭載したドローンを用いて有害鳥獣の調査を支援しました。

夜間にドローンを飛行させ、エリア内の有害鳥獣を捜索
夜間にドローンを飛行させ、エリア内の有害鳥獣を捜索

 

本実証では、日中および夜間に赤外線カメラを搭載したドローンを飛行させ、調査エリア内の有害鳥獣の捜索を行いました。実証参加者は、EDAC監修の下、株式会社リアルグローブが開発した位置情報付き情報共有システム「Hec-Eye(ヘックアイ)」と救護支援アプリ「Report(レポート)」を連携させ、発見した鳥獣の種類や頭数等の報告をリアルタイムに行いました。

リアルタイム情報配信システム「Hec-Eye(ヘックアイ)」の閲覧画面
リアルタイム情報配信システム「Hec-Eye(ヘックアイ)」の閲覧画面

 

本実証の成果として、リアルタイム情報共有システム「Hec-Eye」および赤外線カメラ付きドローンの連携による有害鳥獣調査の有効性を確認できました。特に夜間は地表と生物の温度差が大きいため、100メートル以上の上空からでも小動物の動きを捉えることができました。また、「Hec-Eye」によるリアルタイム情報中継と位置情報管理の実現が、生物の所在把握や行動の予測に繋がり、その有用性も本実証で確認することができました。

赤外線カメラを搭載したドローンの映像を、「Hec-Eye(ヘックアイ)」から確認
赤外線カメラを搭載したドローンの映像を、「Hec-Eye(ヘックアイ)」から確認

 

また、本実証期間中に、位置情報付きリアルタイム情報配信システム「Hec-Eye(ヘックアイ)」と連携したドローン/スマートフォンの活用に関して、実例の紹介を交えたセミナーを実施しました。
本セミナーでは、位置情報や映像等の各種情報のリアルタイム配信を可能にする「Hec-Eye(ヘックアイ)」と連携したドローンやスマートフォンの自治体業務での活用可能性について説明し、熊本県南小国町での実例紹介を交え、不法投棄や鳥獣害対策業務の簡素化、災害発生時の空と陸からの情報取得の一元管理等での活用について講演しました。

セミナーの様子
セミナーの様子

 

セミナーには、農林水産課、観光振興課、建設水道課等多くの自治体職員の方々にご参加いただき、「動く物体を確認するためのツールとしては非常に有効だと感じた」、「人が侵入困難な場所の調査や、現場到着後の捜索の省力化につながると思う」といったご感想をいただきました。
実証やセミナーを通じて、ドローンやHec-Eyeは、有害鳥獣調査以外に防災や観光等様々分野で活用していくことができるシステムであることをご認識いただきました。今後、小谷村ではドローンやHec-Eyeを、全庁的に活用していくことを前提に導入を検討されています。

EDACは、今後もHec-Eyeを活用したセミナーを、全国の自治体と連携して各地で実施していく予定です。