自治体内の部署を超えて航空隊を組織焼津市防災航空隊『ブルーシーガルズ』

EDAC 会報誌、「EDAC ドローン活用情報」は、不定期での発行となります。全国の自治体およびEDAC会員に無料配布しております。

焼津市防災航空隊防災部地域防災課防災対策担当主事
ブルーシーガルズ所属鳥澤佑介

消防・防災分野における情報収集等を目的としてドローンを活用している静岡県焼津市。複数の部局の職員で構成される焼津市防災航空隊『ブルーシーガルズ』を組織し、消防隊とともに現場活動を行う様子は全国の自治体から注目を集め、ロールモデルとなっている。

【ブルーシーガルズの概要】

2016年に結成。災害現場や日常業務でドローンを活用

─BLUE SEAGULLS（ブルーシーガルズ）について教えてください。

地震・津波・風水害等の災害が発生した場合に、ドローンを用いて迅速な情報収集・対応策の検討を行うことを目的として2016年に結成した隊です。『ブルーシーガルズ』という名称の由来はシティーカラーである「焼津ブルー」と、市の鳥であるゆりかもめ「シーガル」をあわせたものになります。

─隊の編成と人数は。

隊長（防災部長）、副隊長（地域防災課長）の下に第１小隊（防災部の職員で構成）と第２小隊（各部局の職員で構成）があります。小隊にもそれぞれ小隊長を設け、取りまとめる役目をしてもらっています。現在は全員で16名の部隊となっています。

─導入しているドローンの機種と周辺機器は。

現在、焼津市として保有しているものはファントム3プロフェッショナルが2機、インスパイア１が１機、インスパイア2が１機、マトリス210が1機の計５機で、それ以外に協定を結んでいるDJI JAPANより貸与いただいている機体もあります。
ドローンのカスタマイズパーツとしては、赤外線カメラやインスパイアに取り付ける搬送・投下用アーム等。現場に持ち出すものとしては、折り畳みの指揮机、飛行環境をチェックするための風速計、目に見えない電磁波をチェックするための電磁波測定器、モニター等です。モニターに関して当初は発電機を使っていましたが、荷物を最小限にするためにバッテリー式に変更しました。
現場で撮影した映像に関して、消防だけではなく警察等公的な関係機関や報道機関から要請があった場合は提供しています。

（取材日／2018年12月18日）

この記事は会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。

焼津市防災部地域防災課　防災対策担当
〒425-0041 静岡県焼津市石津728-2（消防防災センター2 階）
TEL ／ 054-623-2554
URL ／ https://www.city.yaizu.lg.jp/g01-007/blueseagulls.html

EDAC ドローン活用情報（WEB版）