ドローンがすぐそばにある暮らし、南小国からはじまる日本の山間地域の未来

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熊本県南小国町まちづくり課主事高藤郁弥

2016 年の熊本地震及び2017年の九州北部豪雨は、地域に大きな傷跡を残した。一方、ドローンの災害利用を加速化させた側面もある。被災地でもあった南小国町では、ドローンの災害時運用を支える常時からの活用として観光や地域産業、さらには教育に活かす取り組みを行っている。

【南小国町の概要とドローン導入】

きっかけは熊本地震。平時から経験を積み有事に備える

―南小国町の特色について教えてください。

熊本県の東北部に位置し、阿蘇外輪山・くじゅう連山の標高430 ～ 945ｍの所にあり、起伏の激しい地形の町です。総面積115.86㎡と九州の中では小さいですが、黒川温泉を中心とした観光業に強みをもっています。また、町の85％を占める山林原野での農林業や、畜産業では原野を利用した放牧で今は赤牛や黒牛の放牧を行っている等の特色があります。

―ドローン導入に至る経緯は。

2016年に熊本地震に遭い、防災力や災害対応能力強化に取り組む状況になったのが大きいです。ご存じの通りドローンは空撮による捜索ができ、人的安全も確保できます。とはいえ、どの自治体でも同様だと思いますが、災害だけでドローンの導入を行うには予算面、運用や保管、整備等で課題があります。そこでEDAC、（株）リアルグローブと共同で「ドローンを活用したまちづくりに関する協定」を結び、日常からのドローン活用を模索し、その経験をもって緊急時も活用する方向を目指したのが本格的な活用の始まりでした。

（取材日／2019 年４月24 日）

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南小国町役場
〒869-2401 熊本県阿蘇郡南小国町赤馬場143
TEL ／ 0967-42-1111
URL ／ http://www.town.minamioguni.kumamoto.jp/

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