【町の概要とドローン隊結成家庭】
海と山、各リスクへの対応を模索し防災意識を高める
―町の特徴について教えてください。
印南町は、南西部が太平洋に面した山地で北東部が紀伊山地という地形のため、沿岸地域と山間地域でそれぞれ異なる災害リスクに対応していかなければならないという難しさがあります。特に役場を含めた町の中心部が沿岸部に偏っており、津波への危機感は常に持っています。
―ドローンを導入した経緯は。
2016年に近隣市町村でドローンの講習会があり、そこに参加し、かなり活用できると感じたことがきっかけです。早速課内で検討を行い、普段から防災意識の高い町長の「良いことであれば取り入れよう」という後押しもあり、Inspire 2とPhantom 4 Proの導入に至りました。また、スピーカーやサーモカメラを備えたMavic 2 Enterprise Dualを追加購入し、今は計3台を保有しています。さらに、操縦の練習に必要だと考え、シミュレーターも同時に購入し、シミュレーターによる操縦訓練も行っています。その後2017年・2018年に計20人が操縦技能資格を取得し運用しています。
―その後にドローン隊を結成されています。
さらにドローンを活用する機会を充実させたいと考え、2019年5月に「印南町防災ドローン隊」と名付けて正式に活動をスタートさせました。若手中心にあらゆる課から構成されていることが特徴で、観光写真撮影や建設現場、耕作放棄地、農作物被害の確認、あとは有害鳥獣や高齢者捜索などで活動することが多いです。これからドローン隊の活動を発展させていくために研修会を開催し、様々な活動やドローンの活用アイデアについて隊員同士で熱く議論を交わしています。
（取材日／2020年2月7日）
印南町役場
〒649-1534 和歌山県日高郡印南町大字印南2570
TEL／0738-42-0l 20（代表）
URL／https://www.town.wakayama-inami.lg.jp/
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